組織・活動報告

1 組織の概要
(1)組織構成
認定NPO法人ひこばえは、関係機関と連携を図るとともに、8つの部門制により、多面的な支援を行っています。
 ①相談部門  :無料電話相談、電話カウンセリング等の実施 
 ②面会交流部門:面会交流の相談、調整、立ち合い、同行支援等
 ③DV防止部門 :DV,デートDV等防止のための研修会や出前講座の実施
 ④心理研修部門:フォーカシング研修の開催、自立支援のためのしゃべり場の開催等
 ⑤自立支援部門:一時保護所の管理運営、フードバンクとの連携、同行支援、就労支援等
 ⑥渉外・広報部門:関係団体と連携協力、各種イベント等への参加、ホームページの管理等 
 ⑦無料学習部門:前橋、玉村町での小学生を対象とした無料学習会の開催と、こころのケアへの取り組み 
 ⑧財務会計部門:運営資金の確保と会計事務および年間事業報告や決算の実施

(2)組織スタッフ
  ○茂木 直子 (認定心理士・家族相談士)
          米国TFI認定フォーカシングプロフェッショナル
          アウェア認定デートDVファシリテーター
          加害者プログラムファシリテーター
  ○小池 順子 (臨床心理士)
           米国TFI認定フォーカシングプロフェッショナル
  ○小俣 久美子(カウンセラー)
          全日本カウンセリング協会認定2級カウンセラー
  ○北澤 豊子 (産業カウンセラー)
  ○松本 晶子 (認定心理士、保健師)
                                   
(3)  NPO法人設立年月日
 NPO法人設立年月日:平成21年9月11日
 認定NPO法人の認可:令和4年3月16日(~令和9年3月15日)第2期目の更新完了
 
(4) NPO設立に至る経緯
 私(茂木直子)は平成14年に東京都多摩市において「SKYカウンセリングセンター」を立ちあげ、ボランティア活動として活動を開始しました。
誰もが、カウンセリングを身近なものとして利用でき、生活者として「生きる安心」を得られるような相談活動・グループ活動・講演会等を行ってきました。
 また、長野県蓼科に、心に悩みを抱える人たちに宿泊施設SKY「蓼科の森の家」を開設しました。そこでは豊かな自然の中で共に食事をし、語り合い、ゆっくりと自分と向き合うことで癒された方々は、再び明日への元気を得て、社会へ戻っていきました。
 平成18年に、縁あって私の故郷である群馬県で相談活動に関わった時、群馬県における女性問題・DV相談・保護施設関連等に関して、全国的に見ても、もっと多くの支援が望まれているということを実感しました。
 以来、この故郷で差別的な立場におかれている女性と子どもたちへの精神的、身体的援助活動ができないものかと模索してきました。そんなある日、マザーテレサの「一人ひとりの人間に対するケアが、やがては社会全体のケアに広がっていく。」という言葉に出会い、背中を押される思いがしました。
 私の経験上からも、子どもを産み育て社会に送り出すキーパーソンは母親(女性)であると思っています。母親の心の安定が、子供にも、家族にも、社会にも、ひいては政治にも良い影響をもたらします。
 ひこばえの相談支援活動を通して、身近な子どもや女性たちの誰か一人でも、自分の尊厳を保ち、自信を持って生きていけるようになれば、その影響を受ける他の人たちの間にも「安心」が拡がっていくと考えました。
 群馬県でも平成21年4月から、ようやく男女共同参画室がスタートしました。私たちが始めるこの活動も、弱い立場の女性と未来を担う子供たちのためのぐんま支援センターとして、差別のない男女共同参画社会作りに大いに貢献できるものと考えております。       
         平成21年9月11日  NPO法人ひこばえ 代表 茂木直子
 
(5) 認定NPO法人認可までの経緯
 平成23年度のNPO法改正により、認定NPO法人制度が創設されました。
この制度は、.NPOの運営組織、経理、.活動内容、.情報公開等が適切に行なわれているなど一定の条件を満たしたNPOに対して県から認可されるものです。認可されると寄附に対する税制上の優遇措置が認められます。
 ひこばえでは、平成25年度の総会で認定化を決議し、取組を開始しました。
しかし、当初は、「認定NPO法人申請のための寄付集め」も、順調にはいかず苦戦し、この年は挫折しました。
その後、再度、皆様にご協力をお願いし、平成26年度、27年度で284名の方々の応援を頂き、平成28年度になって、「認定NPO法人」申請のための準備として、沢山の書類をスタッフと共に作成し、やれやれと思って、県庁へ持って行くのですが、修正、加筆、訂正の繰り返しでした。慣れない事務手続きに悪戦苦闘いたしましたが、県庁の方も根気強く応じて下さいました。そして、ようやくOKを頂けたのが平成28年11月28日でした。
 その後、県の担当の方がひこばえ事務所へこられ、会計・帳簿書類全般、総会・定例会議事録、資料全般、助成金申請書類全般、全ての領収書との突合せ等、ひこばえの会計の仕組み、組織の仕組み、その書類の管理等に至るまで細やかに確認をされました。
その後も、足りない書類、記録漏れ等が出てきて、添付したり修正したり加筆したり致しました。そしてようやく、この平成29年3月16日に認可の日をを迎えた次第です。
無事に達成できましたこと、ひこばえの将来にとっては大きな喜びとなりました。
 ご協力いただいた皆さまへ、お礼と感謝の意を表したいと思います。
本当に本当に、有難うございました。 
 この認定NPO法人の仕組みでは、5年ごとに再審査があります。
従って、これで終わりではなく、年平均100名以上の寄付者(一人3000円のご寄附/年度)を募るこの寄付体制は、これからも5年間、認定の再審査のために続きます。
令和3年度現在、群馬県にはNPO法人として806の団体があります。そのうち認定NPO法人は11団体です。
今回の認定NPO法人の認可をきっかけにして、来年度から「女性と子どものいのちを守るひこばえの活動」が大きく羽ばたいていけますよう、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 
2 定款と役員名簿
定款役員名簿です

3 活動報告
各年度の事業報告及び決算報告は次の通りです各年度の事業報告書には以下の資料が含まれています。
①事業の実施結果
②活動計算書(損益計算書に相当するもの)と内訳表、貸借対照表
③財産目録

令和4年度事業報告書(事業・決算の概要はこちらです。)
令和3年度事業報告書(事業・決算の概要はこちらです。)
令和2年度事業報告書(事業・決算の概要はこちらです。)
令和元年度事業報告書(事業・決算の概要はこちらです。)
平成30年度事業報告書(事業・決算の概要はこちらです。
平成29年度事業報告書(事業・決算の概要はこちらです。)